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イメージ絵画「想像の創造」

対談『代表 後藤 文男 × 作者 堀 としかず』

対談『代表 後藤 文男 × 作者 堀 としかず』 2017.09

タイトル:想像の創造

イメージ絵画「想像の創造」のイメージ

この作品は、大和移転を機に制作しました。

「大和=日本」というのは、日本の美称・古称として広く知られていますので、和をモチーフにしています。
「日本とは」を考えた時、イメージの一つとして八百万の神が在りました。神々の宿る国、日本。
神が集まるところといえば出雲大社が挙げられます。

左上に描かれているのは出雲大社です。有名な出雲神話に「大国主の国づくり」というお話しがあります。
その中に、大国主神がこの日本の国造りを成し遂げられたのは、幸魂奇魂のお助けがあったからこそである、というものがあり、これを表しているのが、出雲大社の横にある2つの丸「幸魂(さきみたま)」 「奇魂(くしみたま)」です。

さきみたまの“さき”は、花が咲く、先へ行く、割き分かれ増加繁殖し栄える力を意味し、くしみたまの“くし”は、櫛で乱れた頭髪を解いて整える、串刺しにしてそれぞれのものを統一する…というように、統一し調和する力を意味します。

つまり、「幸魂」によって分化繁殖したものを、「奇魂」が統一し調和のとれたものとして一層発展させていく様子を描いています。

ブルーとブラックで描かれた特徴的な物体は3Dプリンターの部品で、SOLIZE Productsを表現しています。
そして、ところどころにいる人の様なかたちをした生きものは、つくも神です。

「国づくり」のための「ものづくり」をするつくも神たち。それを我々が協力し、ものづくりを通して日本をつくっていく、という思いが込められています。

昔からの“ものづくり”へのこだわり

昔からの“ものづくり”へのこだわりのイメージ

後藤来社は初めて…ではなく移転前の工事中に一度いらっしゃったのでしたっけ、機械(3Dプリンタ)は見れた?

まだ搬入されてなかったので…

後藤えっ!それじゃ、現物見ずに制作してくださったんですね。
初めてお願いした時、すぐイメージ湧きました?「3Dプリンタ」なんて、むずかしかったのでは?

そうですね、3Dプリントに関する知識はありませんでしたが、いただいた資料や動画からイメージを膨らませました。
ただ、最初のお話しから「出雲大社をいれてほしい」というのも伺っていて、わりとすぐイメージはできました。
僕の絵の世界観が、日本には色んなところ、色んなものに神様が宿っている、というものがあるので共感できたというか。

出雲大社からたくさんの神様が出てきて、自然と共存しながらものづくりをして日本を発展させているイメージです。
あとは、自分の絵をどう3Dプリンタに落とし込もうか考え、ローラー(金属3Dプリンタの要である部品の一部)が 生きてる様にイメージしました。

3Dプリンタという最先端技術を扱うサービスを展開しているけれど、昔からの“ものづくり”に拘るSOLIZE Productsさんを表現出来るのではないかと思いました。

昔からの“ものづくり”へのこだわりのイメージ

後藤ひらがなで「ものづくり」と表現するのは大和ことばが由来で、こだわりがあるんです。
3Dプリンタ、って機械だけど、魂が入っているものにしたい、という想いがあって。

まさに絵で表現した神様の部分ですよね。

後藤ものづくりって失敗が多いから、そんな時この絵を見て
みんなが気概を持ってくれるようになったらいいなと思ってるんですよね。

そうですね、やる気や楽しさといった、精神的なところで支えになれたら嬉しいです。

絵のイメージについて

絵のイメージについてのイメージ

左上から反時計回りに、過去〜未来へという風に意識して描きました。
右上に向けて、さらにその先の未来が続いていくという意味があります。

「さきみたま くしみたま」は幸をもたらす魂とされているので、右へ向かって描き、さらにこの先発展していく、ということを表現しています。
右上から先をあえて描かないことで、発展させるためにどうものづくりしていくか—創造していってほしいという想いがこもっているので、これが「やる気」につながれば。

後藤みんな(社員)に教えてあげてください(インタビュアーに向かって)。
あまり着色されていないのには、なにか意味があるのでしょうか?

見せたい部分に色をつけようと思いました。
緑は、自然と密接に関わりながら発展することを主張しています。
(SOLIZE Productsでは"ウッドライク"という、間伐材を使った材料開発をしています)

青(金属3Dプリンタのローラー)については、金属ってメタル・グレーのイメージですがそれだと暗いので、青で表現しています。

あとは出雲大社ですね、出雲大社の存在は欠かせないので、忠実に描きました。色もなるべく近づけて。

制作期間はどのくらいですか?

制作期間はどのくらいですか?のイメージ

2カ月位です。昔から続くものづくりというイメージを打合せの段階で聞いていたので
左から右へ流れる構図で、まず出雲大社が在ってここからスタート、というのはすぐに浮かんでいました。

出雲大社から出てくる妖精(つくも神)たちも、日本ぽくかつ幻想的にしたかったので、雲の様に表現しました。
道をつくっていて、そこでものづくりをしています。

後藤「昔からのものづくり」と「3Dプリンタ」…ぱっと見テーマはわかりづらい
でも(観た人に)ちょっと説明すると「なるほど!」と言ってもらえるんです。

左から右上へこう、上がって発展していくイメージ…
いいですね、また10年後に描いてもらおうか?!どうなっているか、神のみぞ知る…?!(笑)

おぉ、良いですね!僕もその頃どうなっているのか!(笑)
絵、最初にご覧になった時はやはり「なんじゃこりゃ??」でした?

後藤まず真っ先に「出雲大社だ!」でした。
いつも見てたから脳裏にあるのかな?(後藤さんは島根ご出身)その後説明してもらって、なるほど、と。

捉え方は十人十色

捉え方は十人十色のイメージ

僕の描いたイメージをお話ししてきましたけど、どう見ていただくかというのはその人の自由で、例えばこの神様たちが何をしているのか、とかは見る人の解釈で決めてもらっていいのかなと思っています。

後藤“絵”って固定されたもの、っていう印象はあるんですけど、「流れがある」「先がある」っていうのは、ひとつひとつ描かれた屏風が合わさって1つのストーリーになっているような感じと似ていますね。

はい、日本美術ってそういう考え方が多くて、見えないところに答えを見出すというか。
余白があることで想像させたり、見方は自由なんですけど、そこに美しさや希望を感じさせたりというのがあるんです。
そういうところに僕は共感していて。この世界のこの先はどうなっているのかな、と想像してもらいたい。

後藤絵を飾ってあるのが、工場見学エリアの最後の場所で右側は壁になってるから先へ広げていく意味を思うと、場所変えた方がいいのかな。

工場見学をした後に観てもらうので、先を想像していただく、という意味でとると観る流れとしては正解にもなると思います。自由にみてもらっていいと思うんです。

堀 としかず氏について

堀 としかず氏についてのイメージ

自己紹介: 生年月日: 1991年4月30日
出身地: 愛媛県/大阪在住

主に墨と和紙を使用し、和を感じさせるモチーフで自分の世界観を表現。
作品の中に数多く描かれているキャラクターのような生き物は”あらゆるものには命が宿っている”という
日本古来の思想から発想を得ている。

妖精や付喪神とも言え、決して悪い生き物ではなく”純粋”であることを言っておきたい。
それら生き物の暮らしぶりを想像しながら、幻想的な和の雰囲気を楽しんでいただきたい。

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