SOLIZE株式会社

3Dプリント試作品製作

金属3Dプリント特殊材料評価

各種材料の造形性の評価および物性評価

金属3Dプリントで取り扱われるおもな材料は、アルミ合金、鋼(ステンレス、マレージング)、ニッケル合金などですが、お客さまからは高強度のニッケル合金や銅合金、タングステンのような材料のご要望を多数いただきます。SOLIZEはお客さまのご要望に応じて、各種材料で造形できるかどうかの造形性の評価および物性評価を行います。低流動性材料にも対応しています。

サービス内容

  1. 最初に、材料となる金属粉末を1層のみ積層し、1本の直線状にレーザーを照射します。 この際、連続した線として溶融させることができれば次のステップに進めますが、造形に適していない材料の場合、粉末の層が形成できないことや、溶融した線が不連続になることがあります。
  2. 次に、1と同様に材料を1層のみ積層し、多数の平行な直線状にレーザーを照射します。きれいに線が並んだ平面が形成できると次のステップに進めます。造形に適していない材料の場合、穴が開くことや、大きな凹凸ができることがあります。
  3. 最後に、2で形成した面の上に、さらに粉末を積層してレーザーで平面を形成、これを繰り返して、立体を作るテストを行います。造形に適していない材料の場合、途中で割れてしまうことがあります。

こうして製作した立体を樹脂の中に埋めて研磨することで、立体内部の断面を観察することができます。造形に適していない材料の場合、内部の空隙が多くなることや、内部で割れが発生することがあります。

金属3Dプリントの技術コラムはこちら

検証内容

造形時にはいくつものパラメータがありますが、基本となるのは「どのくらいの厚さの粉末層に、どのくらいのエネルギーのレーザーを照射するか」です。これはエネルギー密度として表され、レーザー出力、走査間隔、走査速度、積層厚さの4つの項目の関係で決定します。

一般的に使用されている材料は数十~百数十J/mm3の値になりますが、特殊な材料の場合、さらに高いエネルギー密度を要することがあります。

検証内容

評価の進め方

評価内容 納品物
フェーズ1

ご支給粉末の粉面形成(フィーディング)トライ

パウダーベッドフュージョンタイプの金属造形では、粉末材料が造形面に均一に供給(フィーディング)される必要があるため、供試材の粉面形成性を評価します。

・評価レポート
フェーズ2

レーザー照射による造形トライおよび造形断面検証(※オプション)

フェーズ1をクリアした材料について、トライアルオブジェクトにて造形します。また、お客さまのご要望に応じて立方体の造形断面の画像検証を行い、造形密度の評価を行います。

・評価レポート
・トライアルオブジェクト
・造形断面検証結果(※オプション)
フェーズ3

お客さまのご希望の形状で造形トライ

フェーズ2をクリアした材料について、フェーズ2で使用した条件およびお客さまのご希望の形状で、造形トライします。

・トライアルオブジェクト
フェーズ4

各種物性試験

フェーズ2またはフェーズ3をクリアした材料について、各種試験規格に準じた物性評価試験片を作成し、評価を行い、結果を報告します。

・物性評価レポート

※健康や環境に対する有害な影響、物理的および化学的危険性のある材料については、評価をお断りする場合があります。

実績

受託テスト材料
難加工剤:ニッケル系 高熱伝導材料:銅、アルミ系
高融点材料:タングステン系 フィラー含有材料:SUS系
小粒径材料:MIM用粉末
弊社標準材料
AISi12 Maraging Steel
17-4PH Inconel718

※材料粒径~100um

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