INTERVIEW

目指したいのは
人の経験を活かすAI技術

2006年新卒入社
早稲田大学大学院 理工学研究科 機械工学専攻
新規事業開発、AIエンジニア

製造業を革新してSFのような未来をつくりたい

入社のきっかけ

私は大学の研究室で、最適化計算などCADのカーネルを研究していました。社会適用における課題を知りたいと思っていた時、自社工場を実験材料にして、内製CADを使った3Dデータ一気通貫で全自動化を目指す、というSOLIZE(当時のインクス)の挑戦に関心を持ちました。見学した工場は洗練されたデザインと無骨な機械が混在するプロトタイプでしたが、SFのような未来を感じるには十分でした。ものづくりを革新するというメッセージに対して日本の産業界に大きな貢献ができるという希望を持って入社、その思いは現在も変わりません。

業務分析とデータ分析の融合は非常に魅力的なアプローチ

入社して感じたこと

まず、国内の大手企業と仕事ができる環境は希少だと思っています。20年以上にわたる実績により、お客さまからの信頼を得られていると感じます。製造業が主の中で業界も多様であり、プロジェクトごとのアプローチにも自由度があるので、社内にさまざまな経験値が蓄積されています。

私の役割として、いろいろな案件担当者から技術的な相談を受けることが多いのですが、何が課題なのか、お客さまの製品とどう関係するのかを上手に説明してくれるコンサルタントとの仕事は刺激的です。データ分析においては目的を正しく認識することが大事で、それによってデータの見え方が変わってきます。SOLIZEは、業務課題に対してデータサイエンスで解を導くための、最適な環境の1つであると感じています。

先進性の探求と業務課題を結びつけて、実践的な解決を目指すことが私たちの役目

業務経験

最初は蒲田にあった自社工場において、自動化のためのシステム・プログラム開発に携わりました。研究室のような部署で、多くのエンジニアが独自の幾何処理などを開発していました(その中にいた数名は現在の部署でも関わりのあるメンバーなので、お互いの知見を共有しながら課題解決につなげています)。2015年にナレッジ活用に関する研究チームに配属され、機械学習や自然言語処理の研究を始めました。お客さまや社内メンバーからAIに関する相談を受けるようになり、もともと行っていた研究と並行しながら、AIを活用したPoC(概念実証)案件で、数多くのプロトタイピングをしながら検証を実施しました。

現在の担当業務

2019年に国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が推進する「次世代人工知能・ロボットの中核となるインテグレート技術開発」において、弊社の開発テーマ「熟練者観点に基づき、設計リスク評価業務における判断支援を行う人工知能適用技術の開発」が採択され、現在も研究を継続しています。また、業務特化型のAIサービスにおける内部処理のアルゴリズム開発や、パートナーに同行し商談で技術領域の説明なども行っています。さまざまな業務課題や過去知見データを分析し、それについて解決法を考えていく業務にやりがいを感じています。

人と機械が共創する社会を目指して

今後チャレンジしたいこと

近年では、LLM(大規模言語モデル)のように「人間同様の回答をするAI」が出てきているので、このAIを業務に組み込み、人と機械が互いに能力を引き出せるような環境をつくりたいと考えています。人と機械がそれぞれの役割を果たして効果を発揮するためには、業務における共通目的や前提を共有することが大事だと考えています。人間同士でも業務の引き継ぎで苦労する場面があるように、人と機械の情報伝達にも難しさがあるはずで、伝達をいかに効率的かつ効果的に実現できるかが重要と考えます。今後はこの領域でさまざまなアプローチを研究・実験していきたいと思っています。

SOLIZEでは、暗黙知や人の判断における思考プロセスを、データとして扱う研究をしています。業務とデータを多角的に分析するアプローチは、我々が極めていきたい技術領域です。

キャリアパス

キャリアパス

皆さんへのメッセージ

世の中には、やってみないとわからないことが多くあります。具体的な課題と向き合う中で、最新の技術を探求したり、既存のアルゴリズムに特別な工夫を施したり、自分なりのアプローチを試行錯誤しながらプロトタイピングや仮説検証に挑戦しています。

SOLIZEは新しいチャレンジを好む風土があり、人間の思考のような抽象的かつ本質的な課題に取り組むこともできます。業界知識に長けたコンサルタントやデータサイエンティストの仲間からさまざまなアイデアをもらえるので、新しい発見や気づきが多々あります。関心を持たれた方は、ぜひ一緒にチャレンジしましょう。

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