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2024.04.08
プレスリリース
設計業務特化型の次世代ナレッジマネジメントAIソリューションを開発、設計コア業務の判断をジャストインタイムで支援する「SpectA DKM」を提供開始
~NEDOの研究開発プロジェクトを経て、自動車OEM・Tier1各社で実践適用開始~
SOLIZE株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長CEO:宮藤 康聡)は、製造業のエンジニアリングチェーンに特化した自然言語処理AIソリューション「SpectA(スペクタ)」シリーズの第3弾として、開発・設計業務における課題解決へ特化した次世代ナレッジマネジメントAIソリューション「SpectA DKM(Dynamic Knowledge Management)」を、4月8日(月)から提供を開始します。
「SpectA」は、「企業の競争力の源泉である人や組織の暗黙知」と「自然言語処理AI技術」を掛け合わせることで、熟練者が培ってきた経験やノウハウを組織知へと変換し、ダイナミックな知恵の活用を実現する、SOLIZEのSaaS型製品・サービスの総称です。 熟練者に依存した要求文書読解をAIがサポートする「SpectA RFQ Guide ViewTM」、安全管理・品質管理業務における危険予知の高度化・現場改善をAIがサポートする「SpectA KY-Tool」のラインアップを展開し、すでに多くの企業で活用されています。
「SpectA DKM」は、開発・設計業務における課題解決へ特化した次世代ナレッジマネジメントAIソリューションです。日々組織内で大量に作成される開発・設計に関する成果物実績から業務目的に沿った情報のみを抽出し、最適なナレッジとして再構築して「判断」へ活用することで、ジャストインタイム(必要な情報を、必要な時に、必要なだけ)で組織横断的な知識獲得や問題解決を可能とします。それにより、設計品質課題への早期で確実な対策の推進、熟練エンジニア中心のコア業務における脱属人化や生産性の向上、技術伝承の加速や戦略的業務へのリソースシフトなど、お客さまの持続的な競争力強化に向けた課題を解決し続けるための「知恵のプラットフォーム」として活用できます。
「SpectA DKM」の特長
- 日々生み出される実績情報から知識を自動生成する
SOLIZE独自の自然言語処理AI「アスペクトエンジン」が、大量の非構造文書から構造化知識を生成します。元文書にあるノイズを落とし、エンジニアにとって有意味な知識を抽出/構造化することで、ナレッジマネジメントのコストとタイムラグ、陳腐化といった問題を解決します。設計者は常に最新のナレッジにアクセスできるようになり、組織横断的な知識活用を促進します。 - 目的の知見をピンポイントで参照できる
構造化知識をベースに情報探索を行うため、あらかじめ知りたい観点で整理された情報を探索/参照することができます。全文検索で参考になる文書を探したり、文書を開いて読んで理解したりという手間を大幅に短縮することで、本来の設計検討の思考を妨げず、必要な知見を参照することが可能となります。 - 連想を支援し、エンジニアに気づきを与える
SpectAが扱う構造化知識は、類似性や不具合事象と要因のような因果連鎖、機能や部品のような包含関係などを表現することができます。熟練エンジニア・エキスパートの思考展開を再現するような活用方法に加えて、自分が担当する周辺領域の知識に触れることで、連想や新しい気づきを促します。
「SpectA DKM」は、先行ユーザーとして自動車OEM・Tier1を中心とした製造業各社の開発・設計業務において実践適用が開始されており、生産性向上や製品力向上などの成果を実証しています。
「SpectA DKM」の実践適用事例
「SpectA DKM」は、当社が創業以来培ってきたエンジニアリングサービス事業およびマニュファクチュアリング事業でのものづくりの開発工程や各種技術などの知見や、判断を可視化する独自の変革技術をベースに、NEDOの研究開発プロジェクト※として、2019年から先進的な国立研究開発機関、大学、AI技術のパートナー企業、大手自動車OEMと戦略的なコンソーシアムを組み、技術開発と事業化を進めてきました。また、独自開発の自然言語処理AIエンジンに最新の生成AI技術を段階的に融合することで、より高い付加価値を提供する開発計画も推進中です。
- ※国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託業務
次世代人工知能・ロボットの中核となるインテグレート技術開発/人工知能技術の適用領域を広げる研究開発/熟練者観点に基づき、設計リスク評価業務における判断支援を行う人工知能適用技術の開発 JPNP18002
SOLIZEは、日本のものづくりの未来に向け、各社が保有する技術知見を掛け合わせた知恵の共通プラットフォームとなるSpectAに代表されるソリューションの開発・提供を通じて、ものづくりの英知を最大活用できる業務環境の構築を目指しています。各社が協調しながら、自社の強みを活かし得意分野に注力できる知恵のインフラを提供することで、デジタルものづくりを革新し続け、日本のものづくり全体の生産性と創造性の向上に寄与してまいります。