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2024.05.15
プレスリリース
SOLIZEとモバイルテクノがV2Xを活用した市街地の自動運転制御アルゴリズムを開発
SOLIZE株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長CEO:宮藤 康聡)と株式会社モバイルテクノ(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:杉山 猛、以下「モバイルテクノ」)は、「V2Xを活用した市街地の自動運転制御アルゴリズム」を開発しました。
V2X(Vehicle to X)は、車両とさまざまなものとの間の通信や連携を行う技術の総称で、高度な自動運転の実現に必須と言われています。本アルゴリズムの開発にあたっては、最初に自律型センサのみでは自動運転が困難となる市街地の複雑なシーンを両社で具体的に定義しました。次にV2Xのユースケースを検討している5GAA(5G Automotive Association)のホワイトペーパーを参照しながら、V2V※1やV2I※2の仕様を決定しました。そして最後に決定した各仕様を自動運転制御アルゴリズムに追加・反映したうえで、自律型センサのみの場合とV2Xを活用した場合の性能を比較し、その有用性を検証しました。
V2VやV2Iの仕様は、SOLIZEが有する自動運転制御ノウハウと、モバイルテクノが有するV2Xの技術ノウハウをすり合わせることで決定しました。また有用性の検証はSOLIZEの自動運転シミュレータ環境で行い、見通しが悪かったり車両間の意思疎通が不可欠であったりする状況でも、安全で快適な自動運転を実現できることを確認しました。
高度な自動運転の実現に必須なV2Xの実用化には、車両性能レベルでの解決や検証が必要な課題が多く、シミュレーション技術が非常に有効な手段と考えられます。今後両社は、本アルゴリズム開発で得た技術やノウハウを活用しながら、自動運転開発に関わる多くのお客さまに新しい価値やサービスを提供し、交通事故のない安心・安全な社会、自動運転が受容可能な社会の実現に貢献していきます。
なおSOLIZEは、5月22日(水)から24日(金)にパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2024 YOKOHAMA」に出展し、自動運転シミュレータや動画を活用しながら本アルゴリズムのデモンストレーションを行います。またモバイルテクノは、5月29日(水)から31日(金)に東京ビッグサイトで開催される「ワイヤレス・テクノロジー・パーク(WTP)2024」に出展し、同様のデモンストレーションを行います。
- ※1 V2V(Vehicle to Vehicle) :車両と車両の間で行う、車々間通信
- ※2 V2I(Vehicle to Infrastructure):車両と路上インフラの間で行う、路車間通信