SOLIZE

サステナブルクリエイティビティラボ(Sustainable Creativity Lab、略称:SCL)は、SOLIZEの長期ビジョンに基づく調査研究活動を担っています。
地球環境や人間社会のさまざまな課題が顕在化し、人々の価値観が大きく変わろうとしている中で、ものづくりはどうあるべきか。
私たちは、これからの価値を生み出すものづくりを探求しています。

目指していること

本質的に美しいものづくり

SCLは「本質的に美しいものづくり」をコンセプトに、持続可能な社会における新しいものづくりのあり方を追求しています。
私たちが探求するのは、物そのものに本来備わっている美しさであり、周囲との関係性が循環的で調和した美しさです。
ものづくりの社会的、倫理的な価値に光を当て、望ましい在り方を考えています。

取り組みテーマ

地域循環のものづくり

具体的な実践として、「地域循環のものづくり」をテーマに、ものづくりの方法論を研究しています。
近年、気候変動や所得格差、社会の分断が広がるなか、自立分散型で自然と共生する社会が求められています。
現在工業製品として作られているような物も、どのような方法であれば各地で分散的に生産できるのか、
そしてこれまでにない価値を生み出すにはどうすればよいのか、私たちは「本質的な美しさ」を手掛かりに探求しています。

ショートサイクルの資源循環

環境負荷や経済安全保障の観点から、資源循環の必要性は高まっています。しかし、材料まで戻すリサイクルよりも、リユースやリペアなどのショートサイクルの循環を広げていくことが重要だと考えています。私たちは、部品のリユースやリペア、また木や竹などの生物資源を活用した、地域での身近な循環によるものづくりを目指しています。

集約と分散のベストバランス

これまでの機械工業や産業技術が培ってきた生産性や効率性を享受していくことも重要です。工場で資源集約的に製品や部品を生産し、地域で分散的に組み立てや修理を行う――このようなしくみを良いバランスで組み合わせることが、環境負荷の低減と豊かな暮らしの両立につながると考えています。

コンヴィヴィアルなものづくり

人々が制限されたりコントロールされたりすることなく、共に楽しく生きる「コンヴィヴィアリティ(共生)」のあるものづくりを目指しています。人は誰かのために、あるいは創造性や探求心の発露として物を作ります。そのような本質的なものづくりの価値を大事にしたいと考えています。

プロジェクト

Nデザイン(生物資源の活用)

木や竹など、地域で採取できる自然素材を活用したものづくりの新たな可能性を探っています。デジタルテクノロジーや3Dプリンターを活用することで、新しいデザインの開発や、ものづくりの主体の広がりにつなげたいと考えています。

Vデザイン(汎用部品の活用)

ユーザーが欲しいのは製品自体ではなくその機能であるという考え方があります。そうであれば、専用設計の部品をなるべく使わず、さまざまな機能を汎用的に使える部品の組み合わせで発揮できれば、効率的な資源利用につながると考えています。
汎用部品を部品リユースしながら活用し、さまざまな製品を提供可能な設計と製造の手法を開発しています。

3Dプリンターによる
プラスチック循環

さまざまな種類があり、さまざまに利用されるプラスチックを捨てずに再利用することの社会的な要請が高まっています。
SOLIZEが培ってきた3Dプリンターの活用技術を活かしてプラスチックの循環利用の方法やアプリケーションの開発を進めています。

未来社会の洞察

人口動態や気候変動、社会情勢、技術開発などに関する将来の予測や社会システム理論について広く情報を集め、未来社会への洞察を深めています。そして、将来の望ましい社会像やものづくりのあり方について検討しています。

大学との連携

早稲田大学 創造理工学部
経営システム工学科

早稲田大学の福重 真一先生からライフサイクルエンジニアリングや環境配慮設計を教授いただき、SOLIZEのエンジニアのスキルアップにつなげています。
また、ライフサイクルシミュレーションを活用した地域循環ものづくりの有効性を確認する共同研究も行っています。

武蔵野美術大学 造形学部
空間演出デザイン学科

武蔵野美術大学 鈴木 康広先生のゼミの授業への登壇や、3Dプリンターを活用した製作に協力しています。
学生の皆さんにデジタルものづくりの技術を学んでいただくとともに、何気ない物や経験から新たな意味を見出す先生や学生の皆さんとのコラボレーションで、これからのものづくりのヒントを得ています。

加盟団体

SCLは、以下の団体に参加して循環型社会の形成に向けた産官学の連携を推進しています。

  • 早稲田大学 循環バリューチェーンコンソーシアム
  • 精密工学会 ライフサイクルエンジニアリング専門委員会
  • 慶應義塾大学 SFC 研究所 デジタル駆動超資源循環参加型社会共創コンソーシアム

関連リンク