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2022.07.27

プレスリリース

自動運転性能を車両レベルで評価できる
「自動運転シミュレータ」を開発

SOLIZE株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長CEO:宮藤 康聡)は、自動運転性能を車両レベルで評価できる「自動運転シミュレータ」を開発しました。2019年より開始した車両ダイナミクスの制御やモデリングに関わるエンジニアリングサービスをさらに発展させ、自動運転分野へ拡げています。

自動運転シミュレータ(以下、本シミュレータ)の特長は、自動運転における目標経路・目標車速の算出と、それを実現するステアリング・アクセル・ブレーキの各操作量を決定する制御アルゴリズムをすべて自社開発している点です。これらアルゴリズムは自動車メーカーや一部メガサプライヤーしか手掛けていない、自動運転の要と言える部分であり、乗員の安全性と快適性を両立させる目標生成と、それを忠実に実現する車両制御の両方が求められます。SOLIZEは車両ダイナミクス分野の技術ノウハウに基づき、このアルゴリズムの開発に成功しました。

本シミュレータは自動運転制御アルゴリズムに加え、交通シナリオ生成・視界表示・車両ダイナミクスモデルの4つの要素で構成されます。これらすべてを高性能ワークステーションで1/1000秒ごとに演算し、自動運転で制御された車両の動きを視界やシナリオに反映することで、市街地や高速道路をはじめとするさまざまなシーンの自動運転性能評価を行えます。さらに本シミュレータは、ステアリング・アクセル・ブレーキの各運転操作インタフェースも含んでおり、これによりオーバーライド※1やハンドオーバー※2と呼ばれる自動から手動運転への切り替えに関わる技術開発やその効果検証など幅広い活用が可能となります。

本シミュレータ開発にあたっては、交通シナリオ生成ソフトウェア「VI-WorldSim」、リアルタイムコンピュータ「AutoHawk」をはじめとする独VI-grade社の製品群を採用しました。ドライビングシミュレータ分野で実績のある同社技術を活用することで、自動運転制御アルゴリズムを短期間で開発することが可能となりました。

自動運転の技術のすそ野は広く、開発に携わる多くの方々は、自社の部品やシステムを改善することによる、車両レベルでの自動運転の性能向上に大きな関心を持っています。しかしながら、自動運転制御アルゴリズムは、これまで誰もが入手できるわけではありませんでした。本シミュレータを活用すれば、たとえばセンサーサプライヤーが自社部品モデルをシミュレータ内に組み込み、その仕様が自動運転性能に及ぼす影響を、SOLIZEと一緒にさまざまなシナリオで評価することが可能となります。サプライヤーは車両レベルの結果に基づいて部品やシステムの目標を決められるため、合理的で納得性の高い判断ができるようになります。

今後SOLIZEは、本シミュレータやその技術を活用しながら、自動運転開発に関わる多くのお客さまに新しい価値やサービスを提供し、交通事故のない安心・安全な社会、自動運転が受容可能な社会の実現に貢献していきます。

  • ※1 オーバーライド:自動運転中に、ドライバーが運転操作を行うこと
  • ※2 ハンドオーバー:自動運転の続行が不可能な場合に、手動運転に切り替えること

自動運転シミュレータ外観

自動運転シミュレータ構成

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