SOLIZE株式会社

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2021.02.01

プレスリリース

SOLIZE、幾何学的ディープラーニング技術の業界リーダーであるPhysna社と日本、インド、米国で代理店契約を締結、検索プラットフォームサービスの販売開始

SOLIZE株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長CEO:宮藤康聡)は、子会社のSOLIZE USA Corporationを通じて、革新的な3D形状検索技術を有するPhysna社(本社:米国オハイオ州、CEO:Paul Powers)と日本、インドおよび米国において販売代理店契約を締結し、このたび、それぞれの地域において同社ソフトウェアの販売を開始したことをお知らせします。このうち日本およびインドでは、それぞれの国内唯一の総代理店として販売を担います。

Physna社は、独自の幾何学的ディープラーニング技術により3Dデータの検索エンジンを実現し、サービス展開を進めています。幾何学検索エンジンは従来から存在していますが、多くの検索エンジンは2次元投影図やCADデータのプロファイルに依存しています。Physna社の検索エンジンは、幾何形状のDNAと呼べる特徴量を抽出して照合に用いることで、データ形式や部品構成に依存することなく、任意の形状を見つけることができます。同社はこの技術をクラウドベースで広くサービス提供しており、ユーザーは既存のPLMシステムなどのデータ管理ツールの有無にかかわらず、独自の検索可能な3Dデータベースを簡単に構築することができます。

今日、3Dデータは多様な業界のさまざまな場面で用いられています。しかし、幾何形状の検索機能で必要な3Dデータを見つけるためには、厳格なルールで管理された付加情報に頼るしかありませんでした。細かな幾何学的特徴を品番などで表現することは非常に困難であり、その結果、PLMシステムを導入している多くの企業でも、技術者は多くの時間を過去データの検索に割いているのが現状です。データの閲覧のみを行うユーザーでよりその傾向が顕著です。

Physna社のサービスは、高速かつ正確な幾何形状の検索と同時に、データの比較・分析やプロファイル情報の管理機能を有しており、3Dデータを扱う業務を大幅に効率化します。活用のシーンにより次のような効果を実現することができます。

  • 類似モデル抽出によるエンジニアリング・設計業務の効率化
    作成済みの類似データを容易に見つけることで、冗長な作業を防止し、業務を効率化します
  • 形状に基づく生産性予測による生産計画の高度化
    コスト、材料、加工性、サプライヤーなどの情報をモデル形状に紐づけて管理することで、より効果的な生産計画が可能になります
  • 部品形状の分析による調達最適化
    3Dスキャンしたモデルなどを用いて、さまざまなサプライヤーからの調達部品を体系・分類し、調達におけるサプライヤーの選定や価格・品質要求などを最適化することができます
  • インテリジェントな在庫管理
    3Dモデルを活用して、管理情報が不十分な部品の情報を更新/整理することにより、在庫管理を合理化できます

1990年の創業時から3D CADや3Dプリンティングでお客さまのデジタル化を推進してきたSOLIZEは、Physna社の販売代理店として同社ソフトウェアを販売するのみならず、弊社の強みである、製品導入のためのプロセス変革コンサルティング、3Dデータ整備、3Dプリンティング導入支援などさまざまな関連サービスと合わせ、お客さまの設計業務効率化を実現するため総合的なソリューションを提供していきます。

Physna社CEOのPaul Powers氏は次のように述べています。
「3Dデータ技術で30年以上の実績を有するSOLIZEはユニークな存在であり、自動車業界をはじめとする多くのリーディングカンパニーの設計開発業務の変革を長期にわたってリードしてきています。豊富なコンサルティング経験と、実務ノウハウや最先端のエンジニアリングソフトウェアの知見を有するSOLIZEとのインターナショナルパートナーシップが、多くのお客さまへこの新たなソリューションを提供し、業界の変革に貢献してくれるものと期待しています。」

Physna社紹介ビデオ

Physna社について

Physna社は、幾何学的ディープラーニング技術における業界のリーダーです。同社のソフトウェアは、実世界のオブジェクトの物理的特性とその関係性をより深く理解することで3D世界をコード化することで、物理世界とデジタルコードの間のギャップを埋めています。Physnaは、ソフトウェアの3Dの未来を構築しており、イノベーターやクリエイターの手に新たな強力な検索機能を提供することで、エンジニアリング、工業デザイン、調達をすでに改善しています。同社の共同創業者でありCEOのPaul Powers氏は2019年にForbes 30 Under 30のManufacturing & Industry部門の一人に選出されています。Physnaは、2019年7月にシリーズAラウンドとしてコロンバスのベンチャーキャピタル ドライブ・キャピタル(Drive Capital)社から690万ドルを資金調達し、さらに2021年1月にシリーズBラウンドとしてセコイア・キャピタル(Sequoia Capital)社とドライブ・キャピタル(Drive Capital)社から2000万ドルの資金を調達しました。

SOLIZEについて

SOLIZEは、1990年代の3D CADの黎明期から3Dプリンターによるラピッドプロトタイピングや3次元モデリング事業、さらに3D CADエンジニア教育事業および3D CADエンジニアリングサービス事業を開始し、デジタルエンジニアリング技術を牽引してきました。現在、SOLIZEは、自動車産業を中心にさまざまな産業において、製品設計・解析を行う3D CAD/CAEエンジニアリングサービス、モデルベース開発を行うMBDエンジニアリングサービス、積層造形(金属・樹脂)による試作や少量量産製品の製作や工業用積層造形装置販売を行う3Dプリンティングエンジニアリングサービス、さらに、暗黙知を形式知化する技術をコアに開発や業務プロセスの変革の実行から定着までを担う変革エンジニアリングサービスの4つの事業を展開し、お客さまに価値あるサービスを提供しています。
インドにおいてはDassault Systèmes社およびMSC Software社のリーディングディストリビューターとして多くの製造業や研究開発機関のお客さまを支援しています。

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